INTERVIEW

INTERVIEW

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INTERVIEW

中井絵理

2022.12.14

 

 

中井絵理 / Eri Nakai

 

i3を受講していく中で、自身のビジネスとして社会人向けのダンススクールを始めた中井さん。大人になっても自分の可能性を信じ続けてほしいという想いを込め、スクール名は”BEREEVE”。何歳になってもたくさんのチャレンジをしてほしい、ダンスを通してその手助けができるようにと素敵な笑顔で、i3での学びを通して成長したこと、ご自身のキャリアや日本の社会人に対する想いをお話いただきました。

 

 

絵理さんが運営するダンススクール”BEREEVE”

 

- スクールを通してどんな変化がありましたか?

中井: 考え方が変わりました。できるできないの物差しではなくなり、"やる為にはどうしたらいいのか。"リスクもみたうえで計画し、実行出来るようになりましたね。また、自分が何をやりたいのか明確になりましたね。(既存の知り合いだけでなく)新しく出会う方にも”伝える”ということができるようになって、共感を得られ、一緒に仕事をしたいと言っていただけるように。

 

- 以前からダンススクールを開くことは考えていましたか?

中井:明確にはなかったです。i3を受講したことで自信がついていき、踏み出す勇気が出ました。現在は(ダンススクールの他に)保育園でダンスの授業もしていますが、(この仕事をするようになったのは)想いを明確に伝えることができて同意を得られたから。保育園での授業を(まだ)形にすることができていないという相談を受けるようになり、一緒に形にしていってくれないかとオファーをいただきました。

 

- 保育園でのお仕事はどんなきっかけからですか?

中井:i3を通して人の繋がりができ、紹介がきっかけでした。ダンスを通して沢山の人にキッカケを与えていきたいという想いから、子どもからきっかけを与えられるのも素敵だと思い始めました。いまは週3〜4でその仕事をしつつ、他の時間でスクールの講師や運営をしています。保育園では自分がレッスンするというより、新卒の先生など経験が浅い講師の育成など講師を育てる側で、どうやったら子供たちが無理なく楽しく参加できるのかを意識して教えています。

 

- 楽しくするために意識していることはありますか?

中井:子どもは大人と違って本当に素直。強制的ではなくて自然に楽しそう。やってみたいと思ってもらい遊び感覚でできるように、ゲームを取り入れたり、子ども同士でダンスを考えてもらったりしています。大人はダンスの上達が目的というより、ダンスを通して他の人たちと関わることでリフレッシュやストレス発散の場所になるように(意識しています)。1つのコミュニティにしていきたいと思ってやっていますね。

 

- 中井さんの経歴について教えていただけますか?

中井:はい、元々ダンスに関わりはじめたのは高校三年生の時に就活をしている最中、たまたま高校の近くにダンススクールができ、友人に誘われて遊び半分で体験を受けたのがきっかけでした。その後、進路変更を決意し親の反対を押し切って、名古屋でダンスの専門学校に入ったのが始まりでした。親は女の子だから結婚して家庭に入って幸せになればいい、進学してもお金のムダだという考えだったんです。でも最後は父親が折れてくれて。その後は父も母も全力で応援してくれています。

 

当時からつらいよりも楽しいという感情が頑張る原動力になっていました。やり続ければできるということにフォーカスしていたからですね。努力したらできることを分かっていたんです。積み重ねている実感がありました。

 

社会人になってすぐは、ダンサーとして成功したいと思っていました。当時、名古屋でキッズダンススクールの立ち上げに関わっていました。手取り25万円くらいで、朝から晩まで仕事、月数回あるかないかの休みでほぼ休みがなかったです。その後、ベンチャーの金融機関へ転職。自分のレベルアップと、やりたいことのために時間を作りたくて。レッスンとかイベントにでるようになりました。ずっと名古屋で活動するなかで、自分のレベルがなかなか上がっていかないことがあり、更なるレベルアップと仕事に繋がる出会いを求めて上京を決意しました。なので、そのころは上京の資金をためるために働いていました。

 

それから会社の中で転勤で東京へいけることに。ただ、24歳のとき、勤めていた金融機関で働けなくなって、テレアポの仕事へ転職しました。そのお仕事を2年間ほどやっていくなかでi3と出会ったんです。

 

i3と出会った当初、スクール経営は考えてませんでした。結婚したあとに、地域の子供たちやママ友を呼んで小規模でアットホームなスクールをつくることを考えていました。起業については、楽しそうくらいに思っていましたが、それだと個人事業主でずっと自分が動かないといけないし、家族との時間が無くなる。自分のキャリアについて考えるうちに、プライベートも重視したかったことにも気づきました。組織を持ってマネジメントすれば、自分でもっと時間を作れると考えて、起業を視野に入れ始めました。

 

- i3で学んだことを教えていただけますか?

中井:i3ではハードでなくて、ソフトスキルを磨きました。そして、そこが本当に大切だと気づいたんです。どの業界に限らず、必要なスキル。ダンサー、料理人、美容師など専門職でもソフトスキルは習わないです。以前はそのスキルさえあればプロになれると思っていました。でも現実は違う、そのことに気づきました。i3で学ぶ内容を専門学校では習わなかった、そこに違和感を覚えました。そのことを20歳で知っていたら、ここまでの7、8年間は違ったかもしれない。もっと早く知りたかったと思いました。

 

今は、ダンスを通して自分がそれを伝えられたらと思っています。最初こそ、専門学校を作っていきたいと思っていましたが、いざやっていく中で、違うと思うようになりました。いまやっているのは初心者のためのスクール。いろんな人にダンスを知ってもらいたい、ダンスを始める背中押しを出来るようになりたいと思うようになりました。全くリズム感がない方や身体がカチコチの方でも続けることによって本当に変わっていくんです。それはダンスもですし、表情ですかね。その姿を見ることが出来ることが幸せですね。あとは、食べれるダンサーを増やしたいと思っています。自分のスクールで働いてくださっている講師たちにこれまでi3で学んだことを教えていって、任せられるというレベルになったらフランチャイズ化していく。収入の安定を得て、講師たちが自分の時間を持てるように。自分の夢のために時間を確保できるように、まずは今あるダンススクールの知名度を上げていくことが目標です。その先で夢のために時間やお金を確保し、食べれるダンサーを増やすことを目指しています。

 

- 今チャレンジしていることはありますか?

中井:他にこれから始まることとして、芸能事務所とタッグを組んで、アイドルの振付の依頼が来ているのと、ダンススクールとしては、外部のイベントに出演します。発表する場を作っていき、広報活動にも力をいれています。

 

ダンスはプロを目指したい人がやるものだとか、元々好きな人がやるものだと思われがち。そうではなくて、ダンスの与える影響がストレス発散にもなったり、楽しく運動ができたり、うちのスクールはその他にもダンスを目当てだけでなく、講師と話したいから、一緒にレッスンを受けている生徒さんと会いたいからなど、交友関係や仕事にも繋げて貰えるような環境にしています。あとはやはり、もっと多くの人にダンスを知ってもらいたいです。年齢関係なくできて、身一つあればできるので続けやすい、幸福度が上がるし、小さな成功体験が積める。いいことばかりなのでそこを知ってほしいです。ちょっと音楽がかかれば皆が踊りだすという、日本もそんな雰囲気に、明るい人たちが多い国になってほしいと思っています。

 

- 最後に、i3の受講を考えている人に対して何かメッセージはありますか?

中井:どんな人にも面と向き合ってくれる講師がたくさんいます。自分以上に自分の人生を真剣に考えてくれる環境。受講生同士もそうです。自分自身のことも考えられる、人のことも考えられるように。今の状況を少しでも変えたい、良くしたいと考えている方にはおすすめです。

 

 

ダンスレッスンの様子